働き方対談
Talk01: リモートワーク
ネクストスケープでは”Work From Home by default”を掲げて、リモートワーク勤務をサポートしています。

ネクストスケープでは以前からリモートワークが可能でしたが、新型コロナ感染症に関する緊急事態宣言発令をきっかけとして、全社的な推進が本格化しました。
感染症の動向を問わず、恒久的に”Work From Home by default”を掲げて、今後もリモートワークのサポートを進めていく方針です。
今回は、全社的なリモートワーク実現に奔走してくれた情シス担当者と、プロジェクトのチームビルディングを推進する立場の社員に、
リモートワークの現状や、見えてきたメリット、課題などを率直にお話してもらいました。
対談メンバー

内島
Web開発エンジニア

岩永
プロジェクトリーダー

久間
開発エンジニア
リモートワークはスタンダードに
進行
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずは改めての自己紹介と、リモートワークの現状をお願いします。
久間
管理本部のコーポレートサービス担当です。情報システム部門として、社内のヘルプデスク的な業務もしています。
基本はリモートワークですが、管理本部は交代で出社することにしているので、週に1、2回はオフィスに行っています。
内島
社長室の所属で、官公庁の案件を担当しています。まるっと週5日フルリモートです!
岩永
クライアントビジネス推進部のデリバリ―チーム所属で、最近はプロジェクトリーダーとしてアジャイル開発の案件を担当をしています。私も週5日フルリモートです!
進行
みなさんはオフィスに行くのは、どのようなタイミングですか?
内島
トラブル対応時も含め、もうほとんど出社はしていません。忙しい時に通勤する時間がもったいないと思ってしまいます。
久間
社員が利用する機材の発送対応などはオフィスでやる必要がありますが、出社当番の日以外は、新たに入社する方の対応も含めて基本Teamsで完結させています。



“環境構築”に手抜きなし!
進行
去年、新型コロナ感染症がきっかけで全社的にリモートワークが推進されるようになりましたが、自宅では準備したことはありますか?
岩永
家で仕事をする環境を整えるのには少し苦労しました。ワンルーム住まいなのですが、一部屋のなかで仕事スペースをどう区切るか?という難題がありました。
内島
自分もそうでした!場所を開けるために、あまり見ていなかったテレビは売ってしまいました。Wii Uもついでに撤去しました。
岩永
Wii Uもリストラに…(笑)。私はもともと持っていたミシン台を仕事のデスクにしました。
久間
ミシン台ですか!使い心地が気になります。
岩永
それが、高さも広さもちょうどいいんですよ。でも椅子は、デスク用チェアの偉大さを知りましたね…。
内島
自分はアーロンチェアを買いました!買ってよかったと思っています。
久間
私は、もとから家に作業用の環境はあったんですが、部屋が妻と共有だったので、Web会議のために別々に分けることにしました。
岩永
お部屋が余分にあったということですか…!?
久間
いえいえ、子ども部屋と大人の部屋を交換したんです。でも、部屋を確保しても、やっぱり子どもは用があると会議中でもドアを開けて入ってきちゃいますね(笑)。
進行
会社側の準備については、久間さんが情シスとしていろいろと対応してくださいましたよね。そのお話を聞かせてください。
久間
まずはノートPCの準備ですね。以前から社員には基本的にノートPCを配布していたのですが、オフィスでデスクトップPCをつかっている社員や、パートナーさんの分を含めて50台まとめて調達をして、すべてキッティングしました(笑)。
岩永
すごく忙しそうでしたが、素早く対応していただいて助かりました…。
久間
あとは、いま言ったキッティングに関連しているのですが、 Windows AutopilotというPCセットアップの自動化ソリューションも導入しました。
いままでは、新しいPCは一度オフィスでログイン基盤にローカル接続する必要があったのですが、 Windows Autopilot を使うとそれが不要になるんです。新品のノートPCが社員の自宅に届いて、各自でセットアップしてもらえば、アンチウィルス・セキュリティソフトのインストールや、暗号化の作業も同時に完了します。
内島
それは久間さんの作業負担をかなり減らすことができますね!
久間
はい、新しいPCのキッティングはだいたい1年でざっくり100台前後に実施するので、 Windows Autopilot の導入はどこかでやらなきゃと思っていたんですが、コロナ禍でリモートワークが恒久的に続くことになったのが後押しになりましたね。2020年の3月くらいから着手して、有料講習や外部業者も利用して4ヶ月くらいかかりました。
岩永
思っていた以上に奔走してくださっていたんですね…。本当にいつもありがとうございます!



コミュニケーションの課題に取り組む
進行
リモートワークが基本となって、気付いたことや変わったことは何でしょうか。
内島
毎日の通勤が意外といい運動になっていたことに気付きました…。
久間
それは本当にそうですね…!業務のことで言うと、全社的なリモート推奨が開始されてから最初の2、3ヶ月は、情シス系のお問い合わせは多かったのですが、落ち着いてくるとオフィス勤務の頃よりも減ったんですよ。
岩永
オフィスにいると、通りがかったついでにお願いする人が多かったのかもしれないですね(笑)。
内島
勤務時間を整理したら、週のうち8時間打ち合わせにつかっていたのがわかってびっくりしました。見積もり時はそこをちゃんと考慮しないといけないなと。
岩永
私もプロジェクトリーダーになってからすごく会議が増えて、多い時は週に12時間くらいは会議していますね…。
久間
情シス部門では情報共有のための打合せは週に2回くらいだったんですが、リモートワークだとお互いの状況が見えづらいので、毎日30分時間をとるようにしました。
岩永
アナログでのやりとりは情報量が多かったんだなぁと気付きますよね。気心知れている人とはチャットや音声だけでも大丈夫だけど、初対面のお客さんとは絶対にカメラをつないで話します。こちらからも表情で届けられることがあると思いますし。
進行
いまのお話にもありましたが、リモートワークでプロジェクトを進めるときのコミュニケーションについて、引き続き聞かせてください。
岩永
悪いところばかりではなくて、フットワークはむしろ軽くなったかもしれないです。集まりたいなと思ったときに、会議室の用意とかもいらなくてすぐに集合をかけられるので。
内島
自分は、オンラインだけのやりとりだとちょっとつらいなぁと思うときがありますね。
そのために出社するという流れにはならないですけれども…特に新しく入ってきたメンバーが慣れるまでは、一緒に作業するのが大事な場面も多かったりしますし、ほかのチームはどうしているのか気になっていました。
岩永
チームに新しいメンバーが2,3人同時に入ってきたタイミングがありましたが、10分くらいの短いビデオ会議を気軽に開催していて、それはいい方向に働いていたと思います。
内島
ビデオ会議を気軽に開催できる要因ってなんだったのでしょうか。
岩永
リモートワークに入る前から立ち上がっていたプロジェクトなので、もともとそういう文化が根付いていたのかもしれないです。ひとつまえのプロジェクトでは、雑談チャットが盛り上がっていて、それもよかったみたいです。
久間
そのあたりの空気感ってチームによって結構違いますし、単純に他人に話しかけるハードルは全体的に高くなっているかもしれないですね。
内島
なるほど、ありがとうございます。コミュニケーション不足のもやもや対策として、自分たちでは分報チャットを立てたり、チーム内での1on1を増やしたりしていました。
岩永
確かに1on1はいろんな話ができる場としてありがたいですよね。今、とくにプロジェクトリーダーという立場になって、自分にとって新しいことにチャレンジさせてもらっているので、先輩や上長に相談できる時間があるのが助かります。
内島
オフィスで自然発生していたようなやりとり、特に他部署の人との雑談がなくなって、社内の状況は把握しづらくなったなぁと思います。
岩永
確かに、オンラインでは接点のなかった人となんとなく会話が始まることはほとんどないので、関係が広がる機会も減りましたよね。
内島
部門をまたいだコミュニケーションが少なくなってしまってさみしいですね。去年の12月に、有志の社員で技術ブログのアドベントカレンダーを作ったじゃないですか。あれは久しぶりのイベント感覚で楽しかったです。
岩永
私も参加しました!イベント感、ありましたね。
久間
これからも会社としてオンラインでもできることを模索していく方向性だと聞いています。


集中して成果を出すために
進行
自宅で仕事をするにあたって、オンオフの切り替え方で工夫していることがあれば教えてください。
内島
まず心掛けとしては、休むときは休む、ということですかね。勤怠システムの退勤ボタンを押したらもうなにも仕事のことは考えない!チャットも見ない!という(笑)。
岩永
同じように、勤怠ボタンでオンオフになっていると思います。あとは、出勤前に着替えることも切り替えになっているかも。
久間
うちも、ちゃんと着替えるようにしていますね。子どもがまねしちゃうので(笑)。
内島
でも、ソフトウェア開発という仕事だからかもしれないですが、プライベートと仕事を厳密に分けることはできないのかもしれないです。
休みの日に散歩しているときに設計のいいアイデアが浮かんだりしますし。逆に言うと、集中するためにはちょっと工夫がいりますよね。
自分はコーヒーを買ってきて、ポモドーロテクニックという時間管理方法を取り入れています。
岩永
私も集中したいときはコーヒーですね!ドリップで淹れるのが好きなのですが、決まった手順をこなすことで集中のスイッチを入れやすくなる気がします。あとは、スマホとiPadをデスクから遠いところに置きます(笑)。
久間
自分は、デスクにスピーカーを置いて好きな音楽を流します。イヤホンだと疲れちゃうので、快適に作業するためにスピーカーであることがポイントです。



より自由な働き方へ
進行
では次は、リモートワークのメリットだと思うことを教えてください。
内島
なんといっても通勤の必要がないということですね!通勤時間の分、睡眠にあてられるのは代えがたいメリットです(笑)。
岩永
外出用の準備も含めると、週12時間を通勤にあてていたんだと思うと、戻れない感じがしますね…。
久間
あとは、勤務中であってもある程度時間に融通が利いて助かりますよね。
毎日通勤していた頃は、帰りが家族との夕食に間に合わないこともよくありましたけれど、リモートワークなら一緒に食べられます。それに、小学生のこどもに、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言ってあげられることはとてもいいなと思っています。
内島
家族と一緒に暮らしていると、そういうメリットも大きいですよね!
進行
新型コロナ感染症が収まった後も、ネクストスケープでは引き続きリモートワークをスタンダードとする方針ですが、どのように思いますか?
岩永
自宅、会社、どちらでも好きなように働けるようになると、それは理想ですね!
内島
そうですね、自宅での作業しつつ、他人との協調が大事な時は気軽にオフラインで集まりたいです。
岩永
会社のオフィスは、セキュリティ面や備品、設備がそろっているので、やっぱり安心して使えるんですよね。
進行
リモートワークへの移行がスムーズに進んだポイントはどこにあると思いますか?
岩永
会社全体で、リモートワークいいよね!っていう雰囲気になっているのがいいですね。
やっぱり仕事するならオフィスに出ないと…という人がほとんどいないんじゃないでしょうか。なので、出社しないことに罪悪感も生まれないですよね。
久間
そうですね、社員の自律性に任せる自由な社風が生きているなと思います。作業状況の把握のために、常時カメラをオンにしなければならないとかないので。
内島
リモートだから監視しなければ、という雰囲気がないですよね。
椅子に座っている時間だけじゃなくて、その日の成果で仕事を見てもらえることは、リモートワークでもいい方向に現れているなと思います。
進行
会社としても今後もよりよいサポートを模索していく方向性です。ありがとうございました!


