制約をとっぱらい発想の海を自在に泳ぐアーキテクト

テックリード・アーキテクトとして、チームメンバーはもとより多くの社員やお客様から頼られる存在。自宅に技術の遊び場のための楽園(ラボ)を作り上げ、会社のデスクにまでも半田ごてを転がし、朝のマネージャーの「こんなのあったらいいな」というつぶやきを夜には実現してしまう、”夏休みの少年の心”を持った生粋のエンジニア。

2017年のXR事業の立ち上がり当初から、技術の柱としてXR開発チームを支える。現在はチームのテックリード・アーキテクトの役割に軸足を置きつつ、チームや部門を横断したクロスファンクショナルな役割を担うことも多い。

XR開発チームで見出した「遊撃手」としてのふるまい方

XRというまだ黎明期の技術を開拓するチームにいるからでもありますが、今私はチームの中で少し特殊な動き方をしていて、自分では「遊撃手」のような存在だと思っています。
自分の役割や業務をなるべく固定してしまわないようにしているんです。大き目の案件があれば全体のアーキテクチャを作ったり、みんなが困っているプログラム実装があればそれを引き受けたり、新しい引き合い獲得に向けた営業支援としてデモアプリを作ったりもします。
プロジェクト内ではスクラムマスターとして全体最適化のために何をすればよいかを考え、新しいサービスを検討する場面では、お客様との対話の中で探ってきたXRの可能性をアイデアに反映したり、実現における課題を検討したりと、およそ自分が手を出せるところにはなるべく関わるようにしています。
最近はマネージャーも私の使い方を心得てきていて(笑)なかなかチームワークよく仕事ができているのではないかと感じています。

不必要な制約はとっぱらい、生み出すValueは最大に

仕事で大切にしていることは2つあります。1つは、「無意識に課してしまっている制約を外すようにすること」。もうひとつは、「仕事で生み出したValueを振り返り最大化できるようにすること」です。元々「制約の中に閉じこもりがちな考え方をぶち壊していく」ことが好きなのですが、特にXR技術はできることの可能性がとても広いので、自ら理由なき制約を課してしまうとアイデアの幅が狭まってしまいもったいないと思っています。なので、周りの人が制約に閉じこもってしまっているなと感じるときには「その制約いる?」って訊いて、囚われていることに気付くように促したりもします。もうひとつは、「仕事で生み出したValueを振り返り最大化できるようにすること」です。「生み出すValueを最大化できるようにする」ことは、アジャイルの考え方でもありますが、1日、1週間、1か月単位で自分なりの基準に照らし合わせて振り返り、より強く意識するようになりましたしています。


エンジニアとして全力で走れる会社

ネクストスケープは「自分が全力で走っても安心な会社」だと感じています。ネクストスケープに入社する前は、「技術的な話をしても周囲からの共感や理解を得られない」と感じる場面が多く、そういうときには小学校の運動会に高校生が参加したような感覚に陥っていました。でもネクストスケープに入ってみるとでは、一人ひとりの力が相対的に高く、技術に対する探求の情熱を共有できる人がたくさんいたんです。技術に対して前向きな姿勢で臨むエンジニアが多い理由としては、プライム(直請け)であり、かつ自分たちで開発するというネクストスケープのビジネススタイルによるところが大きいと思いますが、「この人すごいな、私もこうなりたい」という風に、お互いに良い影響を与え合って相乗的に高め合っている雰囲気があると思います。

モノづくりに勤しめる会社

今は遊撃手としていろいろなことに携わるようにしていますが、本来自分が好きなことは「技術を使ってモノづくりをすること」。大きな流れで考えるととらえ方での「技術は手段」という考え方には同意しますが、私はどちらかというと技術自体への興味が強くて、「この技術面白い!これを使ってモノづくりしたい!」という発想でやってきました。
幼少の頃からモノづくり全般が好きで、IT技術に興味を持ったのは中学生のころで、コンピュータを自作したり、まだモデム通信しかなかったインターネットに夢中になったり、
当時の自分にとってコンピュータやインターネットは「興味の赴くままに夢中で打ち込めるむ対象」でした。そのうちに自然と「きちんと勉強してみたい」という思いを持つようになり、大学の情報学科へ進学し、この業界へ入りました。そんな私にとっては、自分の好きな技術を自由に取り入れてモノづくりに勤しむことができ、それが会社からも仕事としてきちんと評価される今の環境はとても肌に合っています。


任せてくれる社長と尊敬できる仲間

最近よく思うのは、社長は本当に器が大きいなということです。社長は「自分が託されてきたから自分も社員に託そうと思うようになった」という話を折に触れてしていて、その言葉通りにいろいろと任せてくれますが、実際には上の立場にいるほどなかなかできることではないと思っています。また、長く一緒に仕事をしてきたマネージャーの「顧客との関係性づくり」には一目置いていますね。HoloLensとロボットを組み合わせたサービス開発においてを行っているのですが、それを中心になって進めているメンバーの突破力にも目を見張るものがあります。立ち上げからほぼ自力で、アイデア出しから実装、課題の解決の多くをよくここまでできたなと思います。他にも、お客様やメンバーに対して本当に細かい心遣いやフォローをしてくれるメンバーもいて、そういったところは自分にはできない部分なので率直にすごいなと思います。

自分も人に任せられるようになった

社長の「社員に託す」と似たような発想ですが、私も「信頼して人に任せる」ということを意識的にやるようになってきました。システム開発は自分の主力分野なので、
たいていの事は自分がやった方が早いとつい思ってしまうのですが、
一定の規模以上になれば、どう考えても有限の時間で作れる範囲には限界があるという現実的な理由と、こまごまとした部分まで自分で作りたいというわけでもないという個人的な理由とで、チーム開発の最適化について模索するようになりました。人に任せるのは意外と難しくて、当初はなかなか自分の思うように進まないことに歯がゆさも感じていましたが、社長の「3歩進んで2歩下がるくらいのつもりでいた方がいいよ」という言葉アドバイスによって、おおらかに考えられるようになり、今ではある程度のリスクの許容範囲も見極められるようになりました。テックリードとして「決める」ことを求められることもありますが、私自身としてはあくまでもチーム全体で決めるという方針を大事にしています。


これからの会社について思うこと

個々の能力の高さというネクストスケープの社員の特徴をよいと感じつつも、それを部門やチームで閉じてしまうのではなく、会社として部門を横断して協力体制を作るフェーズに来ていると感じています。XR開発においても、XRデバイスの中だけで完結することは少なく、サーバーサイドを基本として、モバイルアプリ、Webアプリケーションといった複数のインターフェースを通して顧客に体験を届けられることが当たり前になってきています。また技術領域も年々幅が広がっており、専門領域に特化したチームではやっていけません。そのような環境において、ある意味「無意識に課してしまっている制約」であるプロジェクト、チーム、部門の壁を取っ払って、もっと流動的な協力体制を作っていくということが、会社としてこれから必要な取り組みなのではないかと考えています。私自身にもまだ具体的なプロセスは見えていませんが、それを作っていく一員である自覚があります。

「正解のない問題」に取り組み続けられる人と一緒に働きたい

ネクストスケープは、失敗したことを責める会社ではありません。同時に、解決すべき課題は誰かに与えられるものだという考え方だと成長できない会社でもあります。自ら解決したい課題を見つけ、自分なりの仮説を立てて解決の道筋を組んでいける人にはとてもやりがいのある仕事ができる会社です。特にXR開発という仕事でいうと、「正解のない問題」に取り組めるかどうかがポイントだと思っています。XRの可能性というのは、お客様はもちろん、ずっと開発を続けてきた私たちにもまだまだ読み切れていません。反対にいうと、自由な発想でいくらでも広げられるということ。まさにSerial InnovatorⓇとしての本領が発揮できる仕事です。「決められたものを正確に作りあげたい」というタイプよりも、大きい裁量を与えられていることを喜び、試行錯誤を楽しみながら続けられる人と一緒に働きたいですね。

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